プログラム参加

AI Quest2020の参加記録

こんにちは、kfskyです。
前回までコンペの振り返りをしましたが、今回はプログラムへの参加記録ということで、「AI Quest2020」の参加記録を書こうと思います。

AI Quest とは?

AI Questとは、経済産業省が主体となって行っている、AI人材を育成するためのプロジェクト型学習プログラムです。2019年から始まり、今回が第2回ということでした。また、昨今の状況を鑑みて、すべてリモートで実施するという、主催者側も初の試みが多いプログラムという感じでした。参加者としては、全体で700人以上とかなり大規模なプログラムでした。

参加理由

自己紹介でも記載しましたが、機械学習の独学で中々思うように行かない部分もあったので、中長期のプログラムを通して参加者の方から色々吸収しようと思ったためです。また、普段の業務がデータサイエンスやAI関連ではないので、業務の進め方を学習できると感じて参加しました。

プログラムの内容

プログラムの詳細は守秘義務があり、記載することができませんが、期間中に2つのタームがあり、それぞれのタームで
 ・ビジネス課題の洗い出し
 ・PoCの要件定義
 ・モデルの実装(ここはコンペティション形式でした)
 ・PoC結果の評価と、アクションの提言
を講師による座学ではなく、参加者が情報交換・協同し、与えられた課題を解決することで学ぶPBL (Project-based Learning:プロジェクト型学習)形式でした。

第2タームでは、企業との協働プログラムに進む方もいて、そちらに参加されていた方は、実際に企業の方と相談しながらモデル実装・評価を行っていったようです。

プログラムの良かった点・悪かった点

半年間のプログラムで、良い点や「ちょっとな。。。」と思う点がいくつかありました。ただ、主催者の方々も2回目かつコロナ禍の中といった中で実施してくださったので、仕方なかった部分もあったのではないかと思っています。それを踏まえて、、、
【良かった点】

  • 課題の洗い出しなど、実際に業務を行わないと学ぶことができない部分を学習する機会があった。
  • 土曜日に参加者同士の交流する機会を主催者側が用意してくれており、参加者同士のコミュニティが作りやすかった。
  • 各タームでのモデル実装とプレゼン資料提出後に優秀者の発表の場があり、優秀者の実装の仕方やプレゼンの仕方を学ぶことができた。

【悪かった点】

  • 評価の方法などが曖昧な部分があった(特に、プレゼンの発表に関しては参加者同士の評価で決定したので、そこでの評価結果を疑問に思う方がいた)
  • 参加状況を追跡できないなどで、参加状況をあまり確認せず、修了書が配布された。(嫌な言い方をすると、「正直者がバカを見る」といった結果でした)
  • 初学者には厳しい部分もあった

特に、初学者でコードを全く書いたことがない方に関しては、pythonやpandasなどのコーディングに関してのフォローは全くなかったので、かなり厳しい点もあったと思います。(聞いた話では、エクセルでなんとかしようと頑張っていた方もいらしたとか。。。)そのような方に対して、主催者側から何かしらのフォローアップがあっても良かったのでは?と思う部分もあります。ただ、こちらも参加者の方同士でコードを教え合うslackチャンネルも立ち上がるなどして、コーディングできる方ができない方をフォローしていくなどがプログラムを進めていく中で出来上がっていきました。

参加しての感想

感想としては、有意義なプログラムであったと感じています。今までは実装部分のみ学習していたので、その前段階である「課題の洗い出し」や実装後の評価やアクションの提言などを座学ではなくアウトプット形式で学ぶことができたのが非常に良い点でした。また、コミュニティも活発に行われており、この活動を見るだけでもやる気が起き、半年間続けることができました。

現在でも、参加されていた方同士でSlackでの情報共有などがされているなど、プログラム終了後も継続しており、中には参加者が主催者となってイベントやコンペティションなどを開催しているといった活動も行われています。プログラム終了後もこのような取り組みがあるというのは、参加されていた方が「参加して良かった。今後の他の方々と関わっていきたい」と思っているからだと感じています。

最後に

今年もAI Questが開催されるか執筆時点(2021/5/4時点)ではわかりませんが、もし開催される際は参加することをおすすめします。様々な方と繋がる良い機会ですし、また、僕が参加したときよりもプログラム内容も洗練されていると思います。独学で機械学習を勉強していて中々うまく行かない方・学生の方などは、情報を確認してみてはいかがでしょうか?(経済産業省から、教材のサンプルなどが出ていますので、こちらを確認するのも良いかと思います)

教材概要から抜粋:https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210412001/20210412001-2.pdf

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